トリエステは私が訪れた頃は鉄のカーテンに接した国境の町であった。どこか、緊張感が漂い、港でカメラを向けていても恐る恐るという感じがした。その峠を越えると共産圏だと地元の人に脅かされた。今はすっかり変わっていると思うが……。
実は、この街にやって来たのはサン・ジュストを見る目的もあったが、一番の動機は、
サンチャゴ・コンポステラ巡礼と同じように、ヨーロッパの東の端しまで行かなくてはという単純なものであったような気がする。そして、2年にわたってのイタリア徘徊はひとまずおしまいです。またテーマを変えてお目にかかれる日があるかと思いますが……。
■画像は35年以上も前のもので現状とは大きく異なっている場合もあります。