街の守護聖人、
福音者マルコを祭る教会とそれに隣接する政庁舎、公爵館はイタリアを代表する建物の一つである。サンマルコ教会は、11世紀、ビザンティン様式を色濃く残したギリシア十字架で建立され、その後、街の発展と共に手前の十字の一辺をとりまくように礼拝室やナルテックスが付け加えられ、建立当時の面影は屋根のクーポラ(円蓋)に残されるのみである。
平面図を見るとそれがはっきりわかるが、実際中に入ってみるとアーチやドームの変化にまどわされて、あの巨大空間が一体に感じられる。また、財力に物をいわせて金で飾られて華麗な建物に変身してしまったが、禁欲的な佇まいの多い教会の中で、ヅカーレ宮殿の美しいゴシック窓と共に一種独特な雰囲気をかもし出している。
■画像は35年以上も前のもので現状とは大きく異なっている場合もあります。