シエナの南30km、
トスカナの丘陵の真っ直中に
シトー派修道院教会の廃墟が忽然とその姿を現す。
1722年の大地震で屋根が倒壊し、外壁部分だけが取り残されている。かつて、修道士たちが集った身廊は夏草が生い茂り、見上げると目映いばかりの太陽が燦然と輝いている。時折訪れる観光客の他、人影もなく、芭蕉の句を思い出してしまった。隣の丘の小さなサン・ガルガノ教会のひっそりとした佇まいにも哀感を覚えてしまった。
更に南にエルバ島方向に足を延ばすと、西南部の中心都市であるマッサ・マリッチマがある。広場に面した基壇の階段と
ピサと
シエナの両方の影響を受けたドゥオモの外壁部分のアーチのリズムが印象的である。
■画像は30年以上も前のもので現状とは大きく異なっている場合もあります。