フォロロマーノは
カンピドリオの丘の南側の一帯に広がるローマ時代の街の中心部の遺跡である照りつける夏の太陽の下、残された柱や壁の石積みの間を歩いていると蜃気楼のように
ローマの栄華が目に浮かぶ。
かつてカエサルやオクタヴィアヌスが歩いていた場所だと思うと、自分もその一員になれるのではないかと錯覚する。
最も目につくのは3連の巨大なアーチのマッセンツィォの
バシリカ(公会堂)である。紀元後300年初期に建て始め、次の
コンスタンティヌス帝の時代に完成されたが、330年のビザンティン遷都を考えると、これがローマ帝国最後の建物と思うと感慨深いものがある。夏にはここで野外音楽会が開かれると聞く。
パンテオンはローマ時代の建築の中で最も良くその形を残している建物である。直径約40mの球が内接するドームの頂点は直径約9mの円形の穴があいている。そこから差し込む太陽光がドームの内壁を照らす光景は一見の価値がある。しかし、大雨の時はどうするのだろうか。特別な設備があるとは聞かないのだが。
■画像は35年以上も前のもので現状とは大きく異なっている場合もあります。