カトリックの総本山バチカンのサンピエトロ寺院は数々の建築家によって計画された。その中で
ミケランジェロのクーポラ(天蓋)と
ベルニーニの正面広場の計画は特に有名である。
テベル河からなだらかに上って行く
ローマの西の丘の麓にある大聖堂は、早朝の淡い朝日の頃が最も美しい。柔らかな光が正面とクーポラを浮かびあがらせ、広場の列柱が長い影を落とす。水量豊かな噴水は柔らか光を受けて躍動し、まばらな人影はこの広さの中にあっては巨大な列柱をひきたてる点景にしかならない。祭礼の際の数万の群衆がいて初めて柱廊としての存在を見いだす。
バチカンは世界の美術品の宝庫でもある。各地の司教や富豪、諸侯からの献上品で溢れている。また、サンピエトロには
ミケランジェロの4つ
ピエタ(降架像。残りはFIRENZEのDuomo,Accademia,MILANOのSforza城)の一番最初の作品が飾られている。機会があれば見比べて下さい。
■画像は35年以上も前のもので現状とは大きく異なっている場合もあります。