マントヴァには二つの美しい建造物がある。一つは、ルネサンスの巨匠、
アルベルティの残したサンタンドレア教会であり、もう一つは郊外にあるジュリオ・ロマーノのパラッツォ・デル・テである。
前者は、彼の最高傑作とも言われ、半シリンダーの親廊天井が交差部の円蓋を突き抜けて後陣まで延び、力強い空間を演出している。天井の半円の線を延長するとそのまま床に接するように設計されており、ルネサンス唯一の理論家と言われる彼のこだわりを発見できる。
ローマの
パンテオン
も円蓋を形作る球が床に接している事を参考にしたと考えられる。しかし、実際にその場に立ってみると両者とも図形的な完結性より、遥かに広がりを感じるのは不思議である。
後者も、ジュリオ・ロマーノの最高傑作と言われ、広い庭をもった別荘建築の珠玉である。彼は建築だけでなく、建物内の壁画まで手がけ、統一感をもたすことに成功している。中庭を回る柱廊の美しさは北イタリアならでのものである。
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