コモは美しい街である。古くからのアルプスの北側の諸都市との交易の要路にあり、現在でもドイツ、オランダ、北欧の諸都市への国際列車が通過していく活気ある街である。この地に生まれたサン・テリアによってイタリア
近代建築の
夜明けが宣言された(1914新都市展)。
彼らの運動は未来派と呼ばれ、第1次大戦後の新しいイタリアの進むべき道を示そうとしたが、具体的な成果をあげられずにファシズムの波に飲み込まれてしまった。
1926年ウィーン・セセッションの影響を受けグルッポ7が形成されイタリア合理主義運動の活動が開始され、29年にはその中心的活動家であったテラーニによってコモにノーヴォコムンが最初の作品として作られ、36年ファシスト党の館、37年サンテリア幼稚園と彼の作品が相次いでこの地に建てられた。
Casa del Fascio(ファシスト党の館)は街の中心部にあり現在も地方警察署として使われており、その斬新なデザインに感動させられる。
また、11世紀初頭に建てられたサン・アボンディオ教会はイタリアには珍しい2本の鐘楼をもつ美しい
ロマネスク教会である。隣国ドイツの影響を受けたと思われる。
■画像は30年以上も前のもので現状とは大きく異なっている場合もあります。