エローラは7世紀に仏教僧によって掘られた石窟
僧院が初めで、9世紀にはビンヅー教の寺院が作られ、最後はジャイナ教の石窟も作られた。最も有名なものは756年に開始され完成までに100年以上費やした巨大な寺院力イラーサナータKailasanathである。石窟といっても、岩山の裾から寺院全体を丸ごと掘り出したもので、奥行81m、幅47m、高さ33mのまったく継目のないひとつの巨大な彫刻である。
これにも
ステップ・ウェルと同様、建物の概念を見事覆されてしまった。
アジャンタはワーグラー渓谷の断崖中腹に刻まれた、仏教石窟寺院群である。紀元前2世紀ごろに仏教僧たちが雨季の雨を避けて修行を続けることができるように、石窟
僧院(ヴィハーラ)と塔院(チャイティヤ)を掘ったことに始まる。この地を修行の地に選んだのは、南北を結ぶ交易路が近くにあり食料や物資の入手がそれほど困難ではなく、交易路から適当に離れていて修行や瞑想を邪魔される心配がなかったからと考えられる。
エローラの窟院群がその巨大さで人を圧倒するとすれば、アジャンターの窟院群は絵画の美しさで人を圧倒し、これら壁画は、中央アジアや中国、円本の古代仏教絵画の源流といえる。(引用許可:ダイヤモンド・ビッグ社「地球の歩き方」編集室)
■画像は30年以上も前のもので現状とは大きく異なっている場合もあります。