 ゴヤ 裸のマヤ |
 ゴヤ スープを飲む老女 |
●ヴェラスケスとレンブラントから150年遅れて登場し、二人を尊敬したゴヤは初めはカルロス4世のもとで『カルロス4世の家族』、『着衣のマハ』、『裸のマハ』などの作品を次々発表し、マドリッドの宮廷画家として名声をえるが、聴力を失いだんだん独自の世界に埋没していく。
その後、フランス革命の啓蒙思想とナポレオンのスペイン侵略とそれに対する独立戦争という社会の変動の波にもまれ、次第に社会の退廃ぶりを告発する激しい批判的な作品を描くようになった。
晩年にはマドリッド郊外の「聾者の家」に引きこもり、いわゆる『黒い絵』と呼ばれる連作を描いたが、自由主義者弾圧を避けてフランスに亡命しボルドーにおいて客死した。このころの作品を見ると『マヤ』を描いた同じ作家とはとても信じられなく、
どこかやりきれなさに打ちのめされる。
(絵葉書美術館-27 老人と子供より)