●数ある東方三博士の礼拝のなかで、私のお気に入りはファブリアーノのそれである。もともと、サンタ・トリニタ教会のストロッツィ家の礼拝堂にあったもので、当時フィレンツェ第一の資産家の力を見せ付けるようにふんだんに金銀が使用されている。
作者のジェンティーレ・ダ・ファブリアーノはマルケ地方の出身で、ラヴェンナのビザンチン芸術を彷彿させる煌びやかな色使いが目を引きつけて離さない。馬の表情や人々の顔付きがユニークで、一つ一つ物語りを語ってくれるようである。ルネサンスの足音はもうそこまで近づいて来ている。
(絵葉書美術館-2三王の礼拝より)
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