フィレンツェは城壁に囲まれた中世の街である。今でこそ郊外に新しい市街が形成され大都市に変貌しているが、城壁内の限られた区域に共住するために京都の町屋ににも似た内庭や光庭を設けて住環境を確保している。同時に、それは外部に対して閉鎖的な構えで、内部抗争がくり返された当時の政情が影響している。(塔もその名残)
これらの建物は単なる遺物としてではなく、今もって美術館や博物館として公共の用に使われている。特にバルジェロ宮は1300年から1600年代の彫刻美術館として改装され、
ミケランジェロ等の名作が展示されている。
ルネサンス彫刻の先駆者といわれる
ドナテッロの
ダヴィデ像もここにあり、私のお気に入りである。
ミケランジェロ
の
ダヴィデ像(アカデミア美術館、シニョーリア広場のものは模造品)は力強く立派であるが、これはどことなく頼りなげではにかんでたっているようにみえる。つい、女性的なお尻の曲線にさわってしまったが、ひんやりとした感触が得も言われなかった。
■画像は35年以上も前のもので現状とは大きく異なっている場合もあります。