学生時代見た建築写真家二川幸夫氏の写真集で強烈なインパクトを受けたこの
エーゲ海の孤島を訪れることがギリシアに立ち寄った最大の目的である。
石積みの家屋の内外壁を何代にも亘り消石灰の汁で塗り重ね、カマクラのような厚い白い角のない壁をもった家屋が建ち並ぶ小さな漁師町。昼間は澄みきった太陽の光をまばゆく反射させ、夕暮れ時には
エーゲ海に沈む夕陽でピンク色に変わってしまうおしゃれな町。粗末な布が地中海の風を孕んでゆっくり廻る風車が丘のあちこちにある時の流れの止まった町。
港の広場で、ペリカンが一緒に今日の漁について話している不思議な町。そして、な〜んにもない町。
■画像は30年以上も前のもので現状とは大きく異なっている場合もあります。