冬のアテネには珍しく深い青空が広がっていた。それでも、カフェテラスで摂ったクセの強いワインとオリーブオイルに辟易して落ち込んでいた心はちっとも弾まなかった。アクロポリの丘に続く小径を一歩一歩踏みしめながら、去ってきたイタリアに思いを馳せていた。わずか2、3時間のフライトでもはや引き返す事のできない場所に来てしまった事を実感していた。
ギリシアはイタリアからの帰途、1週間滞在した。パルテノン神殿の列柱の美しさに酔いしれ、国立博物館の収蔵品に驚嘆させられ、あっという間の出来事であったが、強く印象に残っている。ローマ文明の以前にあった高度な文明に心よりの敬意をいだいた。来年この地で100年目の近代オリンピックが開催されるとか。きっとこの丘も人で溢れ返ることでしょう。
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