パリからの帰り、冬のドイツを1週間くらい駆け足で回った。フィルムも底をつき、準備もしてなくて行き当たりばったりの旅であったが、お目当てのヒルデスハイムは天候にも恵まれ最高の1日になった。歴史の教科書に必ずといって良いほど登場するドイツ初期ロマネスクの傑作は先の大戦で完璧なまでに破壊され瓦礫の山になっていたという。それを拾い集めて戦後十数年して元のように
復活さした、
ドイツ人の歴史へのこだわりには頭が下がる想いがする。
ゆったりとした空間構成と高窓から明るい光を十分に取り入れ、フラットな天井に描き込まれた文様は北部ドイツの人々が思い描く天国に一番近い空間であったかもしれない。そういえば、その時思った「何故にこんな北辺の地にこのような巨大な教会が2つも建てられたのか?」という疑問に、今もって答えを見つけ出していない。
■画像は30年以上も前のもので現状とは大きく異なっている場合もあります。