フランスの
サンドニ、
シャルトル、
ヴェズレイ、
リュピュイ、
アルル
の五つ街から始まる巡礼街道はイベリア半島北西端のサンチャゴコンポステラで終わる。かつて、中世の時代賑わったと思われるスペイン広場は訪れる観光客もまばらで雨に煙っていた。高台にある寺院からは西側に広く大西洋が広がっているのが見えると聞くが残念な事に晩秋のヨーロッパでは余程運が良くなければあきらめることになる。建物も相次ぐ寄進ですっかり田舎バロックの厚化粧で覆われ、入口あたりに当時の面影を残すのみで、はるばる地の果てまでやってきたという事実のみが残った。
スペイン北部の街道沿いのブルゴス、レオン等の都市にも巡礼教会が建立された。民族性の違いなのか、その後の反宗教改革運動の力なのか、フランスとは異なりすっかり改築され当時の面影を残していないのは残念である。