聖ロレンツォ教会の右手奥にある新聖具室はメディチ家出身の教皇レオ10世の要請によって
ミケランジェロの手で作られた礼拝堂兼廟所である。
入って右側に「夜」と「昼」に挟まれた教皇の弟のジュリアーノの若々しい像が、その反対側にはウルビーノ公になった甥のロレンツォの力強い像が「曙」と「黄昏」に挟まれて立っている。
また、右後方には
聖母子像と聖コジモ、ダミアヌスの像の下には教会を作ったロレンツォ(イル・マグニフィコ)とその弟のジュリアーノが祭られている。
ミケランジェロの絶頂期に刻まれたこれらの像はその力強さで見るものを圧倒する。
礼拝堂自体は彼の手がけた最初の建築物であるが、どこかアンバランスであり、それがルネサンスの終焉を告げている。聖ロレンツォ教会の身廊の
ブルネレスキの規則正しさと対比してみれば一目瞭然である。
尚、地下室から彼の手によるシノーピア(
フレスコ画の下絵)が1976年に発見され、世界中の話題となりましたが、当時
フィレンツェに滞在していた工事屋は何とか見せてもらおうとしましたが無理でした。現在チケット売り場で予約すると
見せてもらえるそうです。時間がゆっくりとれる方は是非トライしてみて下さい。