
絶対的な神しか認めない一神教の世界から、脱出してちょっとホッとしています。人間くさい八百万の神が出没し、悲喜こもごもな行動を繰り広げる神話の世界はどちらかといえば日本人の感覚にあっているのではないかと思ったりします。
アテネの国立博物館で見たポセイドンのブロンズ像は強く印象に残っています。アンバランスなほどに長い四肢を持ちながら、力強さが少しも損なわれていない美しさに感動されられました。ギリシア人の等身より少し大きめの神への愛情が伝わってくるような気がします。

レダはスパルタ王の妻で白鳥に変身したゼウスと情を通じてヘレネを産んだことで有名で(異説もある)、そのヘレネは絶世の美女とうたわれるようになり、メネラオスと結婚した。メネラオスはスパルタの王となったが、トロイアの王子パリスにヘレネをさらわれて、それを取り返すためにトロイ戦争が起きたということになっている。
韓風ドラマや昼メロドラマより、遥かにスケールの大きなメロドラマで、宮廷文化が花開く16世紀の後半以降、これを題材にした多くの美術作品が作られた。私のお気に入りは
ウフィッツィにある
ティントレットのそれであり、豊穣さと隠微さが醸し出す白昼夢の世界にいざなってくれる。
ティントレットはティツィアーノの弟子で
ヴェロネーゼと共に、ヴェネチア・
マニエリズムを代表する画家であり、本名はヤコポ・ロブスティ(Jacopo Robusti)。父親が染物師(tintore)だったことから
ティントレットの呼ばれている。
詳しくは、またしても、
えかきのきさんの『ティントレット・・・ルネサンスのあとのやり手』をご覧下さい。