
4福音者と12使徒。これだけ沢山の弟子達がいるとどれが誰だか分からなくなってしまう。それに後世に現れた無数の聖人達。キリスト教は大家族である。
四大福音者(聖マルコ、聖ジョバンニ、聖マッテオ、聖ルカ)はそれぞれシンボル(ライオン・鷲・天使・牛)を持っており、シンボルだけで表されることが多い。彼らは
新約聖書を構成する福音書を記した聖者で、迫害の時代に官憲の目を逃れるために仲間内だけで分かる符合として定着していったものと思われる。
特に有名なのは
ベネツィアの守護聖者のマルコであり、サン・マルコにはライオンがいたる所に飾られている。尚、キリストを表すシンボルは小羊やXP、IHS、IHC、IC、XCなどの文字を用いた。
キリストの死後、世界の各地に伝道した弟子たちを使徒と呼ぶ。使徒行伝によればペテロを頭に12人の弟子達がいたが、裏切り者の
イスカリオテのユダを排除して、籤で選ばれた聖マッテオを加えて12使徒にしたという。ただ、絵画に表される使徒の顔ぶれは一定ではなく、聖パウロや聖バルナバなどが他の使徒に代わって描かれる場合が多い。
その中で、
ローマの地で殉教したサン・ピエトロ(ペテロ)はキリストの後継者(天国への鍵)と位置づけられ、その墳墓の地に建つ
サン・ピエトロ寺院はキリスト教(カトリック)の総本山として名高い。尚、ピエトロが逆さ磔にされた処刑場は、サン・ピエトロ寺院の南の丘にあり、そこには
ブラマンテの傑作、サン・ピエトロ・イン・モントリオ寺院の
テンピエットが建てられている。
ところで、ピエトロとは『岩』という意味のニックネームで、本名はシモンだったと知っていますか?