初期キリスト教時代からゴシック期までの聖母子像です。イタリアの教会では十字架と共に必ずといって良いほどこの絵(像)が飾られている。迫害と慈悲の対比を演出しているのだろう。
1300年頃、十字軍の失敗からなんとか立ち直ろうとしているヨーロッパの民衆の神の救済への渇望が、
聖母マリアという対象を作りだし、
チマブーエ、
ジョットー、
ヅッチォらに活躍の場を与えたとも言えるのではないか。
それは、あくまでもけがれ無き美しさと優しさを要求された。
シエナ派の巨匠と呼ばれるヅッチォ(ドゥッチョ)は『マドンナの微笑み』で有名である(個人的には
モナリザの微笑より品があると思う)。
チマブーエの弟子であると言われ,
彼の代表作である『ルッチェライの聖母』は18世紀の末まで
チマブーエの作と思われてきた。6人の天使たちも清楚な顔立ちをしている。
ジョットーを含め、
ゴシック盛期の聖母の顔を見比べて下さい。
左から
チマブーエ、
ヅッチォ、
ジョットーの聖母です。