ちょうど
ダウンタウンの郊外にあたるソーホーやグリニッチは家賃の安いこともあって1920年ころから芸術家たちが住み始め、独特の雰囲気をつくりだしている。
その中にあって19世紀中ごろ、産業革命の恩恵をうけて製鉄技術が発展し良質の鉄がでまわるようになり、鋳鉄制の柱や梁が大量生産され建築資材として使われるようになり、それまでの石やレンガで厚い壁を作り木製の梁を掛け渡して床を作る方法にとって代わり、安価で施
工の容易い柱梁構造のキャストアイアン工法の建物が作られ、内部の空間も厚い壁から開放され、大きな窓や、広い空間がとれ、倉庫や事務所として利用された。丁度、
ニューヨークが北に発展して行く時期に重なり、この地域に沢山作られたが、その後、芸術家達が住むように
なって、その空間の開放性と自由度が評価され、大きなアトリエやロフトをもつ住宅として改装されたり、ブティックとして今も利用されている。改装中の建物をたまたま目にしたが、丸い鋳鉄製のオーダーの柱に梁がちょこんとのっかているという感じで、あれで良くもつなあ
と感心させられた。地震のない
ニューヨークならではの工法である。
ダウンタウンのはずれ、マジソンスクエアの角、
マンハッタンを斜めに縦断するブロ−ドウェイが5番街と交差する三角形の地に建てられたフラットアイアンビル(
シカゴ構造派ブムハム作)は
ニューヨーク最初の鉄骨骨組造のビルである。1902年当時は世界一高いビル(90m)であっ
たが、名前のとおり(アイロンの意味:正式名称はフラ−ビル)の特異な形と、あまりにもスレンダーな形(最端部は奥行き2m)のため、『
シカゴのやつが建てたビルはすぐ壊れるさ!』という陰口が飛び交ったという。
フレンチ・ルネサンス風の装飾を備えた、基壇、柱身、柱頭という古典的な三部構成に基づいた外観は実に重厚にして優美で、今では、
ニューヨークでは無くてはならない景観である。
リトル・イタリーにも行きました。給仕と無駄口をたたいてメニューを見ずに頼んで、お昼だったので被害は少なかったのですが、しっかりぼられました。だから、イタ公はキライ!