1999年9月初めてアメリカ大陸の土を踏みました。なんとなく文化果てる地のイメージがあって足を踏みいれるのをためらっていたのですが、国内の出張でマイレージが貯まり無料航空券が手に入ったので、まあ損はしないし……。『フランク・ロイド・
ライト』の建物に
接することができればいいやと軽い気持ちで無計画で出かけました。しかし、根が貧乏性なのか、あれも見たい、これも見たいで結構ハードな旅になってしまいました。
それと、あれ程放浪した過去がありながら、一人旅の淋しさに押しつぶされそうになりました。特に、食事を楽しみにしてたのですが(学生時代より多少余裕があったので。)、最初のレストランで一人で行って惨めなフルコースを取るハメに陥り、結局毎日ファースト・フード
や場末のステーキハウス専門になったのが一番の原因かもしれません。年はとりたくないものです。
帰ってから、写真の整理を始めようとしたら、あの9.11事件。急にやる気が失せてほったらかしにして、とうとう5年以上たってやっと再開しました。ワールド・トレード・センターはもう無いのですね。
ニューヨークにある3つの教会はほぼ同じ年代にゴシック・リヴァイヴァル様式で建てられている。今日ではすっかりビルの谷間にかすんでしまったが、
ダウンタウンにあるトリニティ教会は創建当時はマンハッタンで一番高い建物であったし、
ミッドタウンの聖パトリック教
会は全米最大の教会である。
ただ、ゴシック特有のフライング・バットレス(跳び梁)が技術の進歩で不要となったので、どことなく躍動感が感じられない。羽をもぎ取られたバッタの姿を思い起こす。そういえば、都庁も同じ印象を受ける。北部のコロンビア大学の傍にある聖ジョン教会は100年以上も
たったというのに今もって建設途上で全体の3分の2程度だというが、200m以上の尖塔を有する世界最大のゴシック教会が完成するのはいつのことになるだろう。気の長い話である。